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29days ago

フォトグラファーMaikoのLAガイド#54【ハンドメイドシューズブランド2120 Hand crafted】

LAguide

ロサンジェルスを拠点に、小さな体と重たいカメラで写真を撮り続けるフォトグラファーMaiko。実際にMaiko自身の足で訪れた、話題のスポットや立ち寄ってみたくなるようなショップをMaikoの目線で紹介する。

CLUTCH Magazine vol.63にも登場している、ハンドメイドシューズブランド2120 Hand craftedを改めてウェブでもご紹介。
数年前から開発が進みオシャレなショップが続々とオープンしているロサンゼルス・ダウンタウンのアートディストリクト。
LAに住んでいる人々にも人気のエリアに、今年夏アポイントメントオンリーのショールームをオープンした。




このショールームには、2120の靴はもちろん、
Aramのお母さんによるカスタムジュエリーブランドVanieや、
アルゼンチン産のハンドメイドオーガニックテキスタイルブランドIONAのアイテムたちが並ぶ。


Vanieは、40年に渡るカスタムジュエリー制作の経験を持つオーナーVanieが、
上質な純金や石を使って作るこだわりのジュエリーブランド。 
なかなか簡単には手が届かない代物だが、何世代も受け継いでいけるような特別なジュエリーだ。
実際に手に取ると、ずっしりとした本物の重みがある。


IONAは、アルゼンチンの織り工の手によって作られたテキスタイルのブランド。
植物や花、玉ねぎなどの野菜で染められたオーガニックウールで織られたラグは、ハンドメイドの温かみが感じられる。




そして、自然素材で染めたとは思えないほど色とりどりで美しい。


カスタムオーダーも可能で、好きな色、好きなデザインを選べる。下は色パターン。



普段はアポイントメントオンリーのショールームだが、時々オープンハウスが開かれ気軽に足を運ぶことができる。
訪れたこの日もそのオープンハウスを開いており、自由に訪れることができるのもあって大勢の人たちが足を運んでいた。




2120 Hand craftedの靴をフィッティングをするカスタマーの姿も。


2120 Hand craftedオーナー/靴職人 Aram Vanerian

ジュエリーのホールセールやカスタムジュエリーの生産を行っていた両親のもと、ダウンタウン、ジュエリーディストリクトで生まれ育ったアラム。
 
靴は体を表す、とはよく言うけれど、なぜか昔からずっと誰かに会ったらまず靴に目が行くという彼は、
両親が持っているものづくり精神を引き継ぎながら、靴職人の道に進んだ。

デザインや形成、フィット、プライス、マーケティングなど、靴作りは本当に難しいことだらけだけど、だからこそ面白く、深く、いくら学んでも学びきれない。
初めて靴作りの歴史や伝統を学び始めた時、これだ!と思ったそうだ。


2011年からスニーカー会社で働き基礎を学び、インスピレーションを広げこの6年間はメキシコとLAと行ったり来たりしていて、靴づくりやビジネスについて更に学んだ。メキシコにある都市レオンは靴職人にとってはパラダイス。
靴作りが、街にとってDNAのように根付いている。サプライヤー、メーカー、染め職人、ビジネスに関して、アメリカや他の国とは全然違う。
そんなレオンで、幸運にも Made in USAとの価値観が合う工場を見つけた。
 
もちろんフェアウェッジで支払い、ローカルの素材を出来るだけ使い、ベジタブルベースで染め、1645年から続くレオンの靴作りの、古い伝統を重んじた最高品質のハンドクラフトを行っている。

アメリカで生産するよりも安く、そして質のいいモノづくりができる。そして何より、レオンではほんの数マイルの範囲内で、材料を調達し、開発して、そしてプロデュースまで行うことが出来る。
LAからはフライトで3時間かかるが、一度着いてしまえば全ての用事がひとつの場所で済む。
 
生産の質と、製作費、そして行き来がしやすい。これがレオンの最大の魅力だという。
また、新しいことに挑戦するにも、材料が安く手に入るし、大量に買わなくても済むため新たなことに挑戦しやすい。
 
 
そうして靴作りを学んだ末、3年前に自身のブランド2120 Hand craftedを始めた。
 
2120という名前の由来は、アラムの祖父がデトロイトでレストランを開いていた時の住所。
祖父のスモールビジネスオーナーとしての魂を受け継ぎたかった。
祖父はオールドスクールな男で、彼の理想を受け継ぎたかったのだ。

 
全ての靴は、グッドイヤーウェルテッド製法で作られている。
強く、長持ちする靴を作るため、苦労して、最高の素材と技術を見つけ出した。
ウェルトを付けた後、ツリーコルクとメタルシャンクを全ての靴に付けている。

ラストでレザーの型が付いたら、ソール、ヒール、アウトソールを手作業で仕上げる。
靴1足につき、1週間程かけて丹念に作っている。

ローファー用のラストは、1930年代のヴィンテージのラストをモデルにしている。
ほぼ全ての人にとって足当たりの良い型が出来るからだ。
また、足囲が幅広な人用のラストもあり、カスタムシューズの場合は、その人に合うような型のラストを作っている。
 
そんな2120 Hand craftedの一番の見所は、一言でいうと、「最高の素材を使った丈夫な靴」というところだ。また、お客さんとの信頼関係もとても大事にしており、その信頼関係が、より良いモノづくりへのモチベーションになっているんだとか。なるほど物作りやオープンハウスなどを定期的に開くアラムの人となりがブランドに表れているわけだ。


 

ここで、2120 Hand craftedの代表的な靴たちを少し紹介する。


Detroit Boot

カーフスキンレザーを使用したブーツは、つま先にスチールのシャンク付き。アーチが効いているため非常に履きやすい。




Beaded Loafer

ミッドソールと靴底にはレザーを使用。
ここ最近、最後に旅行したアメリカ南西部で触れた、ネイティブアメリカンの文化からインスピレーションを得てデザインされた。ビーズはレオンのアーティストが作ったもの。
ターコイズビーズと、本物の銅を使っている。


Natural Derby

ベジタブルタンニンレザーを使っており、
履き込む程に革の質感や色が変化する1足。




日のように履いて慣らし、経年変化を楽しめる長く付き合えるのが2120 Hand craftedの靴。
他にも今後出てくるであろう新しいラインナップも楽しみだ。



2120 Hand crafted
 
●フォトグラファープロフィール
静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com



Photo by Maiko Naito 内藤真依子  Text by CLUTCH Magazine 編集部 
 

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