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10days ago

フォトグラファーMaikoのLAガイド#40【日本人女性によるレザーブランドTELLER LEATHER】

Leather LAガイド LAguide

 ロサンジェルスを拠点に、小さな体と重たいカメラで写真を撮り続けるフォトグラファーMaiko。実際にMaiko自身の足で訪れた、話題のスポットや立ち寄ってみたくなるようなショップをMaikoの目線から切り取って紹介する。
 

Los Angeles在住の日本人レザー職人、Hiromiさんが手がけるブランド、“TELLER ”。
シルバーレイクにある自宅兼スタジオにて、日々レザープロダクトが製作されている。
 


最初は趣味として始めたというレザークラフト。
その趣味が彼女のライフワークとなったきっかけは、とある男性との出会いだった。
彼は14年間のレザークラフトの修行の末、つい最近自分のショップをオープンしたばかりだった。
その彼がレザークラフトの教室を開いているというのですぐさま申し込むことにした。
 
その頃は道具もわずかしか持っておらず、どのように使うのか、詳細までは正確に分かっていなかった。
何週間もかけて作った手提げのバッグを、試作品として彼のお店に持って行くと彼はこう言った。
「僕がこれ以上君に教えられるようなことはもう何もないよ!このままでいいから続けていって。」
この試作品がのちにTELLER のオリジナルとなったのだ。
こうしてひろみさんのレザークラフト職人として、またブランドオーナーとしての人生はスタートした。
 


スタジオにあるレザーは、ひろみさんにとって単なる材料、素材ではない。
レザーはまるで、個性さまざま十人十色の人間のよう。
生きていた動物の一部だったということをリスペクトしながら、
美しいものを作り出すことで彼らの命を紡いでいき、
その本来の美しさや個性を時とともに更に引き立たせていく。

そのレザーの種類がどんなものであれ、どこから来たものであれ、非常に価値ある貴重なもの。
レザーは生きていて、時の経過でその姿を変えていき、それぞれにストーリーをもつ。
そしてプロダクトが誰かの手に渡った時、また新たなストーリーが加わっていくのである。
 
 

『NECK CLINGER 』(Bow tie)
ストラップ部分もレザー。
100% Italian lambskinや、full grain cowhide leather, hair-on hide,
metallic cow hide,もしくはcow suedeで作られている。
 

『GENEVA』 (Hand-dyed & hand-stitched vegetable tanned leather card case)
ひろみさんによる手染め。100% non-toxic Italian-made dyeing agent!
レザーはhighest grade full grain vegetable tanned
伝統的なサドルスティッチングによる手縫いで、糸はfinest French waxed linen thread
もしくはextremely durable and UV resistant German waxed thread。
こだわりの上質な糸を使用している。


『BLACKSTAR』 (Full grain leather & guitar string bracelet)
1日に2.3つしか作れない。
レザーをカットした後、縁を丁寧にサンディングし、上質なFrench edge paintでペイントし、磨く。
穴はハンドツールで丁寧に開け、ギターの弦でつい付ける。
BLACKSTARという名前は、このブレスレットが最初に完成する3週間前に亡くなったDavid Bowieの最後のアルバムから取った。


『RED ROCK』 (Hand-stitched English Bridle leather belt)
色、幅、バックル、形など選べ、360ものバリエーションがある。 



『YAMAMOTO』 (Hand-dyed & hand-stitched eyeglass case)
最高品質のfull grain vegetable tanned leatherを使用。
手染めで、色もカスタムできる。
ドイツ製の高品質な糸を使った手縫い。
色や形もカスタム可能。
 

『MELISSA』 (Cow suede & pig suede clutch)
豚の皮を使用。柔らかく、そして長持ちする。
ストラップは上質なfull grain cowhide
2色の糸で手縫いしてある。
携帯電話やお財布、化粧品など持ち歩きたいちょっとした小物類がたくさん入る。




『McQUEEN』 (Hand-stitched wine bottle carrier/ shoulder & hand bag)
ワインボトルキャリーだが、ピクニックバッグ、カメラバッグ、ハンドバッグとしても使える。
UVにも強いDanish waxed threadで手縫いしてある。
 






『CLUTCHMAN』 (Hand-stitched excursion bag)
クラッチマガジンフォトグラファーの俵山忠をイメージして、トリビュートとして作ったバッグ。
全ての工程を手で行い、素材は最上級。
Harness leatherとVegitable tanned leatherを使用し、
手縫いに25時間。完成までに60時間以上かかる。


日本で生まれ育ったひろみさん。父親は印刷業の仕事をしていた。
幼い頃から、父親がその技術や知識を教え込んでくれたことで、自分の創造力が養われたという。
一生懸命働くこと、そして、誠実で、精密であることの重要さを父親から教わった。
レザークラフトは、かなりの時間と労力がつきもの。ハンドメイドで精密に、完璧に作る上でそれは避けて通れないことだ。
しかしそれを魅力的に、そして楽しいと感じるひろみさんにとってまさに天職といってもいいのかもしれない。
ひとつひとつのピースを、自分にとって特別な人のために作るような気持ちでつなぎ合わせ、プロダクトを作り出している。



Photo by Maiko Naito 内藤真依子 Text by CLUTCH Magazine 編集部

●フォトグラファープロフィール
静岡県出身。都内の大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に携わる。退社後、心機一転しフォトグラファーとしてハワイへ移住。仕事を通じて技術と語学力を身につけ、2015年に以前から憧れていたロサンジェルスへ。クリエイター集団Seven Bros. Picture所属(http://seven-bros.com

 

 
 

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